こんにちは、此町サンタです。
本を読んで、その知識を最大限に仕事に生かす。
言葉で言うのは簡単ですが、実現するのはなかなか難しいですよね。
今回紹介する『すべての知識を「20字」でまとめる』は、上記の命題を実現するための本質的なアドバイスをくれます。
それでは、スタートです!
20字あれば、何でも言い表わせる
著者の浅田すぐる氏は、トヨタ自動車等で働いたのち、独立起業された方です。トヨタ自動車時代に経験したトヨタ独自の資料作りである、A4あるいはA31枚で資料を作る、という(制約された)方法から、情報要約の力がついたと語っています。
また、情報要約の力が着けば、20字で端的かつ本質的に物事を言い表わすことが可能と浅田氏は述べます。
これは例えば、1冊の本の書評を書く際にも役立ちますし、何かテーマを持った企画書の作成にも役立ちます。
実践的な方法として、20字インプット学習フォーマットが紹介されています。特に目的を忘れずに明記するところがいいなあと思いました。
本を読むときは、何かしらの興味関心があってその本を読むのがほとんどなので、きちんと目的を明記することが大事ですよね。
ちなみに僕が本書を読もうと思ったきっかけは、「本質的で誰にでもわかる企画書の作成がしたい」という思いからでした。
人に聞かれたら、説明できるように意識する
当たり前の話なのですが、安易に情報収集すると、本を読んだりWebニュースを読んでも、きちんと人に説明できなかったりしますよね。
この状態をなくすためのTIPSが本書で紹介されています。(トヨタ自動車時代の質問に何でも答えられる上司って憧れます。)
具体的には、3つの疑問を解消するように理解せよということです。
3つの疑問とは、what, why, howです。
書評というテーマに置き換えるなら、whatは本の内容、whyはなぜその本を読んだか、なぜその本をお勧めするのか、howはその本で得た知識を今後どう生かすかになります。
実践的な方法として、3Qアウトプットフレームワークが紹介されています。このフォーマットも抜群の知的生産をもたらしてくれそうです。
自己実現から他者貢献へ
著者の浅田氏は独立起業当初、なかなかマネタイズできずに苦しんだそうです。しかし、その苦しみの中で悟った『働くことの本質』とは、『自己実現』ではなく『他者貢献』であるということでした。
自分の仕事の価値を決めるのは自分ではなく他者であるから、『他者貢献』をすることがすなわち良い仕事であるというのは、シンプルな本質です。
他者貢献型の学習として、1枚コントリビューション学習法が提示されています。これは文字通り、主体を『他者=私やあなたの周りにいる人』に変更し、他者の悩みを解決するためのフォーマットになっています。
まとめ
この本を読んで感心するのは、不要な部分がほとんどなく、実際的な仕事論を提示してくれるところです。
良い音楽には無駄なパートがないと言われるように、良い書籍には無駄な文章がないですね。
本書をフル活用して、これからの情報収集、書評に務めようと思います。皆さんもよかったら読んでみてくださいね。