書評

【書評】1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技

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こんにちは、此町サンタです。

ビジネス上で話がうまく伝わらないなあ、ということはありませんか?僕はサラリーパーソンだった時、上司と話すのは比較的得意でしたが、プレゼンテーションの時はいつも煮え切らない感じがありました。

『本当に自分の言いたかったことは伝わったのか』

『プレゼンの視聴者から見て、僕はどう見えているのか』

『このプレゼンで何かが変わったのか』

今回紹介する『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技』はプレゼンテーションのみならず、自分の考えを相手方にうまく伝え、さらに相手に動いてもらう実践的な技術が載っています。

本書は『自分の話を人は聞いてない』からスタートしていますが、これは『ヤバい集中力』で『人間は集中できない生き物である』からスタートしているのに似てますね。性悪説というやつです。性悪説から進めると成長が見えやすくなるので、心地良い感じがします。

それでは書評をスタートします。

頑張ったことは話すな

ビジネスを行う上で鉄則なのですが、自分の言いたいことをシンプルにまとめなければ、相手には伝わらないです。特に社外や外国の方との打ち合わせでは、文化が違うため、より簡潔にわかりやすく話さなければなりません。

著者は、どうすればシンプルに相手に自分の話が伝わるか?という問いに対して、頑張ったことは話すな!という答えを出しています。具体的には『プロセスは話さない』『気を使いすぎない』『自分の意見とは違うことを言う』『笑いを入れない』の4つです。(p.76

僕もそう言う傾向にありますが、真面目な人ほど、色々なことを考慮に入れすぎて、話がまとまらなくなります。特に意見を言う場では、いつもの人間関係はある程度忘れて『気を使いすぎない』を徹底すると話が通りやすくなると思います。

ピラミッドは3段で

さて、上記のがんばったことは話すな!を実践するためには、結論と根拠と実例がはっきりとしている説明が必要となります。すなわち、最初に結論を言い、根拠を3つ述べ、その根拠の実例を1つか2つあげると言う3段ピラミッドが、論理的な説明には最も適していると著者は述べています。(p.118

大学の時に英作文の授業で英文エッセイを(文字通り)書きまくりましたが、常にこの3段ピラミッド方式を徹底するようにと教わりました。English Worldではなおさらこの3段ピラミッドが役に立つので、外国の方と交渉する時などは3段ピラミッド論理構成を特に意識して喋りたいところです。

イメージを想像させることの重要性

我々はどんな時に商品を購入するのかと言うと、もちろん機能が優れているなどの論理面もありますが、最終的にはイメージが想像できるかにかかっています。人間の右脳にも訴えることが必要ですね。

著者は相手にイメージを描いてもらうための方法として、二つの手法があると言います。すなわち、『ビジュアルを見せること』『具体的な事例を示すこと』です。(p112

『ビジュアルを見せること』は特に写真や図などが伝統的なものですが、意識的に取り入れることによって相手によりイメージを持ってもらうことができます。

『具体的な事例を示すこと』はもちろん既にやっている方が多いと思いますが、抽象的な話についなってしまう方は、やりすぎくらいの感じで具体例を入れることが重要になります。

まとめ

以上、『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技』のレビューでした。最初は既知の情報が多く、なんだかなあと思っていましたが、全体の構成やバランスが良いので、最終的にすっと心に入ってくる本です。

もし、あなたの周りに話がまとまらない同僚がいたら、本書をそっと机の上に置いておくといいかもしれません笑。興味が出たら、是非読んでみてくださいね。